【日点協スキルアップ講習会のご案内】

NPO法人日本点字技能師協会

 令和5年度スキルアップ講習会を下記のように大阪の国立民族学博物館にて開催します。会員以外の方も参加できます。皆さまふるってご参加ください。

≪概要≫

日時:令和5年10月28日(土曜日)12時20分〜16時30分
会場:国立民族学博物館 第5セミナー室(〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1)
(新幹線新大阪駅から大阪メトロ御堂筋線に乗り換えて千里中央駅下車、大阪モノレールに乗り換えて万博記念公園駅で下車、駅から徒歩約15分。新大阪駅から1時間以上かかりますのでご注意ください。)
参加費:2,000円(日点協会員は1,000円)。博物館の中の第5セミナー室に行くには、各自で入場料580円を支払って博物館に入場してください(障害者は無料なのでペアで入場するなどの具体的な方法については申し込まれた方に詳しくご説明いたします)。
定員:30名(先着順)
申込締め切り:9月15日(金)
※ 今回は後日の動画配信はありません。

≪おもな内容≫

@  左近允孝之進に関する研修(90分)
左近允は失明者のための学校(現・兵庫県立視覚特別支援学校)を創設し同朋の自立に尽力する一方、斬新な考えで活版式の点字印刷機を製作し、それを使って日本初の点字新聞を発行し全国の読者に郵送したり点字図書を作製しました。
講師の古賀氏は、鹿児島や東京に度々出向くなどもして左近允について調査を深め、それまで知られていなかった多くのことを明らかにしました。そして、友人などからの寄付をも得て左近允考案の活版印刷機を複製しました。
講習会では最初に古賀氏から左近允の業績などについて講演していただき、その後、民族学博物館に所蔵されている印刷機の複製機を見せていただきます。(複製機は常設展示されていません)
A  民族学博物館見学(2時間)
はじめに広瀬浩二郎氏から博物館などについてのお話しをうかがい、その後、みんぱくミュージアムパートナーズ(MMP)の案内で見学します。
手で耳で触れることのできる展示品が多数あります。また、中南米の衣装を着たり、楽器体験も予定しています。

≪スケジュール≫

12:00   受付開始(これより前のご入室はご遠慮ください)
12:20〜12:40  開会・オリエンテーション、自己紹介など
12:40〜14:10  左近允孝之進に関する研修
12:40〜13:40 講演「左近允孝之進について(仮題)」
講師:古賀副武氏
13:40〜14:10 左近允発案の活版式点字印刷機の複製の見学
14:10〜14:30  休憩
14:30〜16:30   民族学博物館見学 
14:30〜15:00 広瀬浩二郎氏から博物館の紹介など
15:00〜16:30 みんぱくミュージアムパートナーズの案内で見学
16:30   終了

≪講師≫

古賀副武氏(元兵庫県立視覚特別支援学校 理療科教諭)
広瀬浩二郎氏(国立民族学博物館 人類基礎理論研究部 教授)

≪スキルアップ講習会申込み方法≫

メールで、または協会事務所へFAXでお申し込みください。
メール csk@nittenkyo.her.jp
FAX 03-6856-2861(必ず「日本点字技能師協会宛」と書いてください)
お申し込みの際は「スキルアップ講習会申込み」と明記して、以下の項目についてお知らせください。
1. 氏名(ふりがな)
2. 会員・賛助会員・非会員の別
3. 使用文字(点字・墨字・拡大文字・盲ろう)
4. 郵便番号・住所(都道府県から)
5. 電話番号(ガイドを希望する視覚障害の方は必ず当日連絡の取れる携帯電話番号を)
6. メールアドレス(パソコンから送信されるメールを受信できるもの)
7. 視覚障害者で、万博記念公園駅からのガイドを希望する方はお知らせください。また何か配慮を必要としている方はお知らせください。
※ 参加費のお支払いは、締め切り後にお送りする資料に同封の振込用紙をお使いになって10月10日(月)までにお振込みください。インターネットバンキングも可能です。
<参考>
●MMP
みんぱくミュージアムパートナーズ(MMP)は、国立民族学博物館の博物館活動を理解し、共にこの活動を発展させることを目的として平成16年9月に発足しました。これまでのミュージアムボランティア活動から一歩前進し、メンバーによる自主的な企画・運営を行っていくためボランティアという言葉は使っていません。館員と共により良い博物館活動の実現を目指す、みんぱくのパートナーと呼んでいます。現在、約180名のメンバーが登録し、主に4つのグループに分かれて活動を行っています。
●触って案内している主な展示資料
@探究ひろば・・・「世界をさわる」コーナーはさわることで展示資料をよりよく理解してもらうためのコーナーです。「トキ」「ホッキョクグマ」「ミム人形」が四方から触ることができ、「飯入れ」「マニ車」「やり投げ器」「投石紐」「仮面」「雨音棒」などは座って持ち上げたりしてじっくりさわることができます。すべての資料に点字の説明文がつけられています。
Aオセアニア・・・チェチェメニ号(太平洋を沖縄まで航海してきた本物のカヌー)、モアイ(ラパヌイ(イースター島)のモアイ像のレプリカ)、割れ目太鼓(叩いて音を確かめることができます)、石貨(直径1メートル以上の石の貨幣)、パータカ(マオリの倉庫。表面に彫られた彫刻が見事です)
Bアメリカ・・・アメリカ大陸原産の食べ物、サトウキビ絞り機(大きな圧搾機)、トーテムポール(約5メートルの高さのものが3柱あります)、チュルカナスの焼き物(陶器)
Cヨーロッパ・・・陽気なお墓(故人の一生を絵と文章で表したルーマニアのお墓)
Dアフリカ・・・王母の頭像(大英博物館にある像の複製)、奴隷の鎖、足環(奴隷貿易に使われたもの)、キオスク(アフリカの街角の店を再現)、ラクダのミルク壺(匂いをかぐことができます)、親指ピアノ(鳴らして音を確かめることができます)、ビーズ(鉄製ビーズの重さを確かめることができます)
E西アジア・・・ラマダーン太鼓(ラマダーンの開始と終了を知らせる太鼓)、ラクダ("砂漠の船"と呼ばれるラクダについて学びます)、砂漠のテント(黒ヤギの毛で織られたテント)
F言語・・・世界各国の「はらぺこあおむし」の絵本(音声で物語を聞くことができます)、桃太郎(日本の各地方の方言で「桃太郎」の物語を聞くことができます)、世界の言語(世界の言語の音声を聞くことができます)
G南アジア・・・マニ車(回すことができます)、ジナ像(白い大理石でできたジャイナ教祖師の像)、オートリキシャ(運転席に乗れます)
H東南アジア・・・穀倉(稲の神さまの住むところでもあります。壁一面に装飾がほどこされています)、ジープニー(小さな乗り合いバス。乗ることができます)、ガムラン(ゴングなどの楽器。鳴らすことができます)
I朝鮮半島の文化・・・チャンスンとソッテ(村の入り口に立つ男女の木像)、トルチャビ(1歳の誕生日を祝う占い)、酒幕(チュマク、昔の居酒屋兼旅籠 建物に入ることができます)
J中国地域の文化・・・鞍(モンゴル、騎馬民族の馬具)、チワン族の家屋(中に入ることができます)、花嫁の輿(花嫁が乗る華やかな乗り物)

戻る