平成29年度活動報告

総会

※詳細報告は『日点協通信第171号』(平成29年6月)に掲載

日時:平成29年5月20日(土)
場所:京都ライトハウス地下研修室1・2(京都市北区紫野花ノ坊町11)

スケジュール:
13:00 受付開始
13:15〜13:30 開会・オリエンテーション・自己紹介
13:30〜15:30 総会
15:30〜15:45 休憩
15:45〜17:00 京都ライトハウス見学
19:00〜21:00 懇親会
<開会>
理事長挨拶、自己紹介
<議長選出>
大阪府の野々村好三さん
<議事録署名人・資格審査員選出>
議事録署名人:森理事長・中山事務局長・曽根理事
資格審査員:緒方理事
<資格審査>
正会員数207のうち出席が167(本人出席23、書面議決書による出席53、委任状による出席91)あり、定款に定められている定足数「正会員総数の2分の1以上の出席」がありましたので、総会は成立しました。
<第1号議案>平成28年度事業報告と収支決算報告
森理事長から事業報告書に沿って報告があり、「日点協は専任の事務局を持っているわけではなく、全理事で分担して様々な事務処理を行っており、そして会員の皆様のご協力をいただきながらなんとか運営しております。ご理解とご協力をよろしくお願いします」という説明がありました。
収支決算について松川会計担当理事から報告があり、「詳しい内容につきましては総会資料の中の『計算書類の注記 事業費・管理費の内訳』に記されていますのでご覧ください」とのことでした。
<監査報告>
監事の鈴木孝幸さんと尾ア優子さんがご欠席でしたので、中山事務局長が監査報告書を代読し、事業報告書、収支決算書に問題がなかったことが報告されました。また、監事より出された監査意見が報告されました。
いくつかの質疑のあと、議長により第1号議案に対する採決がなされ、賛成の拍手多数で承認されました。
<第2号議案>平成29年度事業計画(案)と収支予算(案)
森理事長から事業計画(案)に沿って計画が提案され、「今年度も日盲社協との意見交換を続け、点字技能師の地位向上のために話し合いたいと思います」との説明がありました。
収支予算案について松川会計担当理事から「ほぼ、昨年度と同じ規模となっています」との説明がありました。
いくつかの質疑のあと、議長により第2号議案に対する採決が行われ、賛成の拍手多数で承認されました。
<議長解任>
無事二つの議案が承認されましたので、議長の野々村さんに感謝の拍手が送られ、議長解任となりました。
<意見交換>
理事会からの報告や各地区からの活動報告、意見交換が行われました。

◆京都ライトハウス見学
日本盲人福祉委員会様より福祉助成金をいただき、視察研修として京都ライトハウスを見学しました。
日本点字技能師協会会員で京都ライトハウス職員の野々村好三さんと花田和枝さんの案内のもと、森理事長はじめ理事8名と参加を希望された会員など16名、計26名で1時間半にわたって見学しました。
トイレ、手すり、エレベーター、階段、自動販売機などの設備に工夫がされていて誰にとってもわかりやすく使いやすくなっていました。
点字用紙をリサイクル利用して作ったポチ袋や一筆箋、ドットテイラーというアルミのパーツを布に接着して文字や絵を描いたTシャツやエコバッグなども販売していました。デザインが優れているので人気があるそうです。点字出版所の作業工程を見学し、点字図書館を見学しました。

◆懇親会
市営地下鉄烏丸線「四条駅」近くの海鮮居酒屋「心心(しんしん)」に20名の人が集まり、食べて飲んで会話をして、懇親を深めました。

研修会

日時:平成29年5月21日(日)
場所:コープ・イン・京都(京都市中京区柳馬場通蛸薬師上ル井筒屋町411)

スケジュール
9:00 開会・オリエンテーション・自己紹介
9:30〜11:00 研修会 「数Iの点訳にチャレンジ」講師:澤田 祐子氏
11:00〜11:15 休憩
11:15〜12:15 講演会 「鳥居篤治郎と京都の視覚障碍児・者福祉」講師:田尻 彰氏
12:15 閉会

◆研修会「数Iの点訳にチャレンジ」
講師:澤田 祐子氏(日本ライトハウス点訳ボランティア)
※報告は『日点協通信第172号』(平成29年7月)に掲載
「数学Tに挑戦!」ということで、参加者の皆さんは事前課題を点訳し研修会に臨みました。今回は、高校数学Tのなかで「数と式の分野」と「集合の分野」について、数学点訳の大きな特徴である「ブロック化カッコ」と「分数囲み記号」、一般の文章の分かち書きとは違うマスあけ、読む方への配慮をしたレイアウトなどを学びました。

◆講演会「鳥居篤治郎と京都の視覚障碍児・者福祉」
講師:田尻 彰氏
講師:田尻 彰氏
※報告は『日点協通信第173号』(平成29年8月)に掲載
京都の偉人、鳥居篤治郎先生の生きる姿勢や成し遂げられた大きな業績について講演をしていただきました。

(公財)日本社会福祉弘済会助成事業「点字技能師スキルアップ研修会」】

<日時> 平成29年7月29日(土)13時15分〜16時45分、30日(日)9時15分〜15時45分
<会場> ウインクあいち 10階 1009号室(〒450-0002愛知県名古屋市中村区名駅4-4-38)
<参加費> 1講座1,000円、2講座1,500円、3講座2,000円 ※非会員は倍額

<スケジュール>
29日(土)
13:15  受付開始
13:45〜14:15  開会式・オリエンテーション
14:15〜16:45  研修1「インクルーシブ教育児童・生徒への支援について」 講師:三上 洋氏
30日(日)
9:00  受付開始
9:15〜9:30  オリエンテーション
9:30〜12:00  研修2「中途視覚障害者への点字触読指導」 講師:原田 良實氏 
12:00〜13:00  昼食休憩
13:00〜15:30  研修3「点字サインの最新動向」 講師:和田 勉氏

◆参加者
参加者26名(うち点字使用者10名)

◆研修1 「インクルーシブ教育児童・生徒への支援について」 
講師:三上 洋氏(教科書点訳連絡会監事、豊中市スクールサポーター、府立・私立高校・専門学校点字講師、ヘルパースクール講師、日点協会員)
※報告は『日点協通信第174号』(平成29年9月)に掲載

◆研修2 「中途視覚障害者への点字触読指導」 
講師:原田 良實氏(名古屋盲人情報文化センター顧問)
※報告は『日点協通信第175号』(平成29年10月)に掲載

◆研修3 「点字サインの最新動向」 
講師:和田 勉氏(日本点字図書館図書製作部長)
報告は『日点協通信第176号』(平成29年11月)に掲載

(公財)日本社会福祉弘済会助成事業「点字技能チャレンジ講習会」

※報告は『日点協通信第174号』(平成29年9月)に掲載

<目的> 正しい点字表記の普及と点字技能の向上を図り、視覚障害者全般についての理解を深め、ひいては厚生労働大臣認定社内検定試験(点字技能師)合格を目指す点字関係者の受験準備に資することを目的とします。
<主催> 特定非営利活動法人 日本点字技能師協会
<日時> 平成29年7月29日(土) 13時〜17時45分、30日(日)9時15分〜16時45分
<参加費> 4,000円 (資料代、模擬試験代を含む)
<会場> ウインクあいち 10階 1006号室(〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4-4-38)

<使用テキスト>
『点字技能検定試験の対策 過去問題(第17回)の正答と解説』日本点字技能師協会発行
<参考テキスト>
『日本点字表記法 2001年版』(日本点字委員会発行)
<持ち物>
筆記用具・点字器(模擬試験で使用)
点字使用の方への模擬試験問題原文の提供は、録音テープと一般CDの2種類を用意します。
盲ろうの方には音声版以外の方法で試験問題を提供いたします。
<講師紹介> 
検定試験解説・模擬試験担当:上野 多美子氏(兵庫県立視覚特別支援学校非常勤講師・日点協副理事長)
障害者福祉・視覚障害者福祉等担当:野々村好三氏(京都ライトハウス職員)
国語担当:中山 敬氏(日盲連職員・日点協理事)
<スケジュール>
29日(土)
12:30    受付開始
13:00〜13:30 開会式・オリエンテーション
13:30〜15:15 講義1「点字技能検定試験受験に向けて〜実技試験を中心に」(講師:上野 多美子氏)
15:15〜15:30 休憩
15:30〜17:30 講義2「国語の文法的理解と読解力に関すること」(講師:中山 敬氏)
17:30〜17:45 アンケート等
30日(日)
9:00 受付開始
9:15〜9:30 オリエンテーション
9:30〜12:00 模擬試験
12:00〜13:00 昼食休憩
13:00〜15:00 講義3 「障害者福祉、視覚障害者福祉&教育を楽しく、分かりやすく!
            〜点字技能師学科試験問題に向けて」(講師:野々村 好三氏)
15:00〜15:15 休憩
15:15〜16:30 講義4「試験の答え合わせ ほか」(講師:上野 多美子氏)
16:30〜16:45 アンケート・閉会式

◆参加申し込み
33名(うち点字使用者10名、うち1名は盲ろう者)

◆講義1「検定試験解説」講師:上野 多美子氏
試験の概要の説明
去年の検定試験を振り返って、どんな問題が出たか、またどんな分野から出題されたか、などを紹介
実技試験の時に特に注意すべきポイントの説明(仮名遣い・文字、分かち書き、品詞、記号類など)

◆講義2「障害者福祉ほか」講師:野々村好三氏
覚えておくべき事項
「障害者福祉」についての考え方の変遷
今問題になっていること

◆講義3「国語の文法的理解と読解力に関すること」講師:中山 敬氏
品詞を意識する
現代仮名遣いについて
ことわざ・慣用句
古文
文化庁やNHKのホームページの紹介

◆模擬試験と答え合わせ
実技試験(点字化問題・校正問題)を本番と同じ2時間30分で実施
点字器使用19名、点字タイプライター使用10名(欠席4名)
答え合わせをしながら、注意すべき点についての解説
読み間違いやすい点字文の例

【冬の研修会】

<日時> 平成30年2月11日(日)9時30分〜16時
<場所> 八洲(やしま)学園大学5階5A(神奈川県横浜市西区桜木町7-42)
<参加費> 1,500円(非会員は3,000円)

<スケジュール>
9:30  受付開始
10:00 開会・オリエンテーション
10:30〜12:30 研修1「医学用語の点字表記について」講師:岩屋芳夫氏
12:30〜13:30 昼食休憩
13:30〜15:30 研修2「触図のワークショップ 解剖図を題材に」進行役:上野多
美子氏
16:00 終了
<当日の参加者> 32名(うち点字使用者は5名)
<研修1「医学用語の点字表記について」>
※報告は『日点協通信』第180号(2018年3月)に掲載しています。
講師:岩屋芳夫氏(横浜市立盲特別支援学校主幹教諭)
日本点字委員会ホームページ(http://www.braille.jp/data/igakuyougo.html)にあ
る資料に基づいて講義が行われました。
医学用語の中に出てくる、促音がある語、数字を含む語、複合語、接頭語、接尾語、
長い複合名詞、などについて語例を挙げながら説明をしていただきました。
<研修2「触図のワークショップ 解剖図を題材に」>
※報告は『日点協通信』第182号(2018年5月)に掲載しています。
進行役:上野多美子氏
わかりやすい解剖図を作るためには、何を目立たせて何を省略するかなど、いろいろ
な工夫が必要になります。そこで、実際の点図を見ながらみんなで考えました。
題材とする解剖図の点図作成は、埼玉点訳研究会の猪股惠子さんをチーフとして、小
松アテイ子さん、島崎則子さん、高野和野さんにご協力いただきました。
進行役の上野理事が、図の一つずつについて解剖的なことも含めて図のあらましを説
明、さらに作図担当者がどのような点を工夫したのかを発表し、そのあと全員で改善
のための意見交換をしました。
どういう点図がわかりやすいかについて具体的な討議ができ、参加者それぞれの参考
になったことと思います。

【『日点協通信』誌上学習会】

【『日点協通信』誌上学習会】
『日点協通信』第178号(2018年1月)、第179号(2018年2月)に連載
「点字サインの点字表記を考える」
講師:和田勉氏(日本点字図書館図書制作部長)
階段手すりの点字表記は、「行き先情報」「現在地情報」「方向情報」の3つの情報
のどれを優先して記述するか、設置場所によって違ってくるのでその場所に最も適し
た表記を考えることが大事。
点字運賃表は、駅名の表示順は50音順とすることを原則とし、見出し語はカッコに入
れて表記する、駅名と運賃の間は大きくあけずに2マスあけとするのがわかりやす
い。
車両内乗車位置表示は、各地でいろいろな表記方法の工夫がなされている。
ホーム可動作の点字表示のは、前から何番目の車両とかドアとかの車両の情報、どち
らに行けば階段などのホームの情報、など必要と思われるものを入れます。
点字サインはまだ統一できていないものもあり、今後まだまだ検討が続けられること
になります。

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