26年度に実施された活動

【平成26年度(第12回)総会と研修会】

<日時> 平成26年5月10日(土)・11日(日)
<場所> クローバープラザ(福岡県春日市原町3-1-7)
<スケジュール>
10日(土)
13:00 受付開始
13:15~13:30 開会・オリエンテーション・自己紹介
13:30~15:30 平成26年度(第12回)総会
15:30~15:45 休憩
15:45~16:45 「点訳講習会の現状と課題」松田 次生氏
18:00~20:00 懇親会
11日(日)
9:45  受付開始
10:00~11:30 講演会「触覚文字・点字と視覚障害者用支援機器開発の現状」 韓 星民(はん・すんみん)氏
11:30~12:30 昼食休憩
12:30~15:30 学習会「点字技能師に必要な国語の知識とは」長江 まゆみ氏
15:30~15:45 閉会

【平成26年度年賀寄附金配分事業「点字技能チャレンジ講習会」実施報告】

この講習会は年賀寄附金配分事業からの助成をいただいて実施いたしました。日本郵便株式会社様に感謝申し上げます。
<目的> 正しい点字表記の普及と点字技能の向上を図り、視覚障害者全般についての理解を深め、ひいては厚生労働大臣認定社内試験(点字技能師)合格を目指す点字関係者の受験準備に資することを目的とする。
<主催> 特定非営利活動法人 日本点字技能師協会
<日時> 平成26年8月23日(土)13時~18時、24日(日)9時15分~16時45分
<会場> ゆうぽうと5階研修室(東京都品川区西五反田8-4-13)
<参加費> 4,000円(資料代、模擬試験代を含む)
<使用テキスト> 
『日本点字表記法 2001年版』日本点字委員会発行
『点字検定試験の対策 過去問題(第14回)の正答と解説』日本点字技能師協会発行
『点字に役立つ国語』日本点字技能師協会発行
<持ち物> 模擬試験で使用する筆記用具・点字器
<スケジュール>
23日(土)
12:00 受付開始
13:00~13:30 開会式・オリエンテーション
13:30~15:30 講義1「点訳に必要な国語の知識について」中山 敬氏(日盲連職員・日点協理事長)
国語の文法や仮名遣いなどの国語の知識が点訳に必要であることが説明されました。
15:30~15:45 休憩
15:45~17:45 講義2「実技試験のポイント」長江 まゆみ氏(名古屋市鶴舞中央図書館点字文庫ボランティア)
パソコン画面や墨点字ではなく「生」の点字に慣れておくこと、見直しは少なくとも2回はすること、修正はきれいにすることなどのアドバイスがありました。
17:45~18:00 アンケート等

24日(日)
9:15~ 9:30 試験前の注意
9:30~12:00 模擬試験
点字化問題と校正問題を2時間半で解答するという、本番と同じ条件での緊張した時間を経験していただきました。
12:00~13:00 昼食
13:00~14:15 試験の答え合わせ(長江 まゆみ氏)
どこが間違えやすいか、どのような点を勉強すればよいかなど、検定試験に役立つ具体的な指摘がありました。
14:15~14:30 休憩
14:30~16:30 講義3「点字技能師学科試験問題に向けて 障害者福祉・視覚障害者福祉・視覚障害教育」野々村 好三氏(京都ライトハウス情報ステーション職員・元日点協理事)
福祉に関する法律や歴史的な背景、現状と今後のことなど、詳しい解説がありました。
16:30~16:45 閉会式

<講習会のようす>
全国各地から25名の方が申し込んでくださいました。
点字使用者9名、墨字使用者16名。
東京4名・千葉4名・神奈川4名・埼玉3名・兵庫2名・栃木2名・大分1名・広島1名・滋賀1名・新潟1名・静岡1名・群馬1名。
会場では、参加者どうし会話が弾み、情報交換もしながら和気あいあいの雰囲気でした。
駅からのガイドや、会場内でのガイド、お弁当を配るお手伝いなども、皆さん快く引き受けてくださいまして、本当にありがたく思います。
この講習会をきっかけに、点字技能検定試験を受ける方が増え、そして一人でも多く合格されますことを期待しています。

【平成26年度年賀寄附金配分事業「点字技能師研修会」実施報告】

この講習会は年賀寄附金配分事業からの助成をいただいて実施いたしました。日本郵便株式会社様に感謝申し上げます。
<日時> 平成26年8月23日(土)13時~16時50分、24日(日)9時20分~16時15分
<会場> ゆうぽうと5階研修室(東京都品川区西五反田8-4-13)
<参加費> 1講座1,000円、2講座1,500円、3講座2,000円 ※非会員は倍額
<スケジュール>
23日(土)
12:00     受付開始
13:00~13:30 開会式・オリエンテーション
13:30~16:45 研修会1「楽譜点訳」三好 明子氏(視覚障害者支援総合センター職員)
16:45~16:50 まとめ
24日(日)
9:20~ 9:30 オリエンテーション
9:30~12:30 研修会2「視覚情報を言葉に代えて伝えるには」恵美 三紀子氏(全視情協音訳指導員認定講習会講師)
12:30~13:30 昼食
13:30~16:00 講演会「障害者の権利に関する条約と国内法における障害者差別禁止と合理的配慮」竹下 義樹氏(弁護士・日盲連会長)
<研修会のようす>
参加者は計31名、点字使用者11名、墨字使用者20名。
研修1「楽譜点訳」
今年2月の研修会に続いて楽譜を研修するのは2回目です。今年12月の『日点協通信』誌上学習会でも楽譜をとりあげる予定です。
楽譜の点字はかなり複雑ですが、三好明子先生の解説はわかりやすく、楽しい研修会となりました。
研修2「視覚情報を言葉に代えて伝えるには」
音訳のスペシャリストでいらっしゃる恵美三紀子(えみ みきこ)先生から、ルビがついている言葉の処理の仕方、同じ漢字で読みがいくつかある場合の考え方、マンガや写真をわかるように説明するノウハウなどを学びました。
研修3「障害者の権利に関する条約と国内法における障害者差別禁止と合理的配慮」
日盲連会長の竹下義樹先生の条約や法律に関する解説でした。今、日本ではどのような状況にあるのか、具体的にお話ししていただきました。

【『日点協通信』誌上学習会 その1】

『日点協通信』141号(2014年12月発行)
タイトル:点字楽譜について
実際に点字楽譜を使って音楽活動をしていらっしゃる3人の方に、点字楽譜についての熱い思いを語っていただきました。

1.「音楽と私」三好 明子
・点字楽譜との関わり
・音楽を通して得た力

2.「点譜連10年のあゆみ」点字楽譜利用連絡会代表 和波(わなみ) たかよし
・発足の経緯
・点字楽譜のリスト作り
・その他の活動
・今後の課題
点字楽譜利用連絡会(点譜連)ホームページ  http://brmusic.jp

3.「私と音楽と点字楽譜」サクソフォン奏者・鍼灸マッサージ師 宮里 隆太郎
楽譜点訳の会「星」ホームページ  http://hoshi-81.mints.ne.jp/

【『日点協通信』誌上学習会 その2】

『日点協通信』142号(2015年1月発行)
タイトル:楽譜の点訳
講師:三好 明子氏
楽譜点訳を実践していらっしゃる人たちからいくつか質問を受け、それに回答する形で具体的なことについての講義をしてただきました。
1.スラーについて
2.連符について
3.和音について
4.点字楽譜特有の記号について 
5.その他
6.おわりに

【冬の学習会】

日時:平成27年2月15日(日)10時~16時
会場:神戸市東部在宅障害者福祉センター(灘駅のすぐ隣)〒657-0846 兵庫県神戸市灘区岩屋北町6丁目1-4-
講習内容:「点字触読指導者を目指して」
墨字使用者も点字の触読を実際にやって実感してみながら、点字触読指導のノウハウを学びました。点字が読める人を一人でも増やすために合理的な指導法を知ることが大事です。
講師:原田 良實(はらた よしみ)氏(名古屋盲人情報文化センター)
参考図書:『中途視覚障害者への点字触読指導マニュアル』(澤田真弓・原田良實編著 読書工房発行)
スケジュール:
10:00 受付
10:30~12:00 「点字触読指導者を目指して(前半)」
         講義1 点字触読について
         実技1 点字をどう触るか(実際に原田先生が点字を触るところを見学)
         講義2 中途視覚障害者への点字指導の課題 
12:00~13:00 昼食
13:00~15:30 「点字触読指導者を目指して(後半)」
         実技2 原田先生が初心者に指導をするところを見学
         講義3 触読者が行う点字指導・L点字の導入・教材について
         実技3 触読体験(組になって相互指導)
         まとめ・質疑        
15:30~15:45 閉会式

学習会の様子:
参加者42名(点字使用者14名、墨字使用者28名)
対面指導の実技では、原田先生の言葉かけや視線や手の動きを間近で見ることができ、とても参考になりました。
講義では「泳げない人から水泳を教わりますか?」という原田先生のお言葉に強い感銘を受けました。
研修会を通して、点字触読指導者のあるべき姿や対面指導のポイントが参加者みなさんの心に刻まれたことと思います。
これから先、点字を触読できる指導者が増えてほしい、そして一人でも多くの中途視覚障害者の方が点字が読めるようになってほしいと切に願います。
また、触読初心者にもわかりやすいL点字の紹介があり、実際に打ち出されたL点字を触ってみることができました。L点字が広く使われるようになるといいと思います。

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